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永遠の愛の行方 Apr,28 Thu

 最近の結婚式に出席した事が無いので現在はどうか解らないが、
一昔前の披露宴では必ずと言っていいほどキャンドルサービスがあった。
二人で灯したあの巨大なキャンドルは、その後どうなってしまったのだろう。

 生真面目に毎年結婚記念日に二人で愛を再確認しているカップルなんて居るのだろうか。
 少なくとも私の廻りには居ない。
 皆、「どこにあるんだろう・・・?」と気にも留めていない。

 私もたいして気にしていなかったが、
 ある日、物置でパキッと折れているキャンドルを発見!

「いつのまに折れたの?」と思ったが、さほどショックでもない。
 ちょうど12〜13年目あたりで折れているのが妙におかしく、
「実際の結婚生活なんてこんなものよ」と変に納得した。

 そう言えば13回目の結婚記念日に、
「今日は私の人生の十三回忌。めでたくもなんともない」と豪快に笑い飛ばした友人が居た。

 さて、我が家の折れたキャンドルの行方はというと・・・。

 ある日、娘が
 「お母さん、いらないロウソクない? 学校のボランティア活動に使うから。
 ケーキのとかさ」と言う。

 その時、物置の巨大なキャンドルを思い出した。
「あるある! いいものがある!」

 折れてはいるものの、一応芯はつながっている。
 それをハサミで「チョキーン!」と切り、気分もスッキリ。
 キャンドルは翌日、娘が学校へ持って行った。

 「お母さん、先生が『本当にいいの?』って何度も聞いてきたよ。
 でもいっぱいロウソクが出来て皆喜んだよ。」

 独身の女の先生には理解できないかも?
 既婚の先生なら、「やっぱり不用品か・・・。」と思うだろう。
 子供たちは喜んで巨大なロウソクを削り溶かし、
 大量の新しいロウソクを作ったようだ。
 めでたし、めでたし。

 十数年前、結婚したカップルのあの巨大な「永遠の愛」はどこにいったんだろう・・・。